
地域の皆様に少しでも正しい医療知識や医療情報を提供し健康管理に役立てていただきたいと思い、数年前から地域の公民館などで積極的に健康講話をさせていただいております。最近はっきり見えてきたものが3つあります。
1)地域の皆様の当院に対する期待、そしてその期待に応えるべく責任
大分東部病院は開設6年目に入りおかげさまで地域の多くの皆様に利用していただけるようになりました。公民館に伺うと顔見知りの患者さんから声をかけていただくことも多くなり大分東部病院に寄せる期待や信頼を直に感じます。笑顔で声をかけていただくことによって大変励みにもなると共にこれまで以上に職員全員でより良い医療を地域の皆様に提供していかねばならないとあらためて責任を感じます。
2) 高齢者に対する医療体制の不備
社会の高齢化は外来や入院患者さんの状況からある程度推測できますが実際皆様が暮らしておられる地域に出向くと地元の人々の生活を肌で感じます。中でも高齢者の増加は想像している以上のもので館長さんや講話のお世話をしていただく方々より高齢化率などを伺うととても大変な実情が見えてきます。例えば、私たちにとって比較的近いと感じる距離でも車の運転が出来ない高齢者やバスの便が悪い地域の方々にとっての医療機関の受診は想像以上に大変な問題です。何とか、少しでも満足していただける医療が提供できたらと思います。平成24年2月に大分東部病院内に大分豊寿苑サテライトの訪問看護、ヘルパーステーションが設置されたことはこれからの手厚い高齢者医療、介護を行う上で大きな一歩です。
3)メディアに踊らされた誤った医療知識の氾濫
健康講話の後で医療に関する質問をお受けすることがありますが最近目立つのはTVなどのメディアによる偏った知識に翻弄され誤った健康管理をされている方が多いことです。やはり個々人に合った疾病の予防、適切な検査や治療を受けていただかねばなりません。そのためには病院内から院外にでてこれまで以上にかかり付け医として医療啓発に努めていきたいと思います。気軽に相談していただき、分かりやすい説明、納得のいく治療そして高次医療機関とのスムーズな連携を心がけていきます。
以上が地域の健康講話活動から見えてきたものです。どの課題も私にとっては大きなテーマであり、これらを念頭にこれからもますます地域の皆様の期待する医療を自信を持って笑顔で提供できる美しい病院を目指していきたいと心を新たにしているところです。
さて、これまで産婦人科、消化器科、健診・人間ドックを中心に診療を行ってまいりましたがこれからはさらに高齢者や認知症患者さんに対する急性期医療、癌患者さんの緩和治療などにも力を注いで生きたいと行きたいと思っております。また平成24年春より大分岡病院から完全紹介、完全予約制の脊椎整形外科を移設いたします。少しずつではありますが診療科も増設し充実した診療体制を作り上げて行きたいと思っておりますのでご意見、ご要望などございましたらお聞かせください。今後とも何卒よろしくお願いいたします。
大分東部病院 院長 下田勝広